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弓弦と音哉のトランシーバーの向こうには、本当に心配してはいるものの、悲痛ながら見事な「演技」で少年に応対する青年王の姿がはっきりと捉えられた。
そこで弓弦は途中で響を見かけたのを思い出し、急に電話をかける。
「弓弦さん?」
「急用だが、瑞樹を止めてくれないか?雪彦は見逃していいから」
「分かりました。まあ、殺す必要はないでしょうから、適当に叩いておきます」
「そうしてくれ」
何としてでも、3人の「計画」を隠し通す必要があった。
そう思った矢先……
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