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さらに。
「私も言ったはずだ、未練は捨てろと…。お前がどうしてもこの馬鹿姫に固執すると言うのなら、私がお前を斬る」
……これも完全な出まかせ。
応援しているのは、やはり言ってる本人だ。
その後は……
「音哉、お前に剣は向けたくなかった。だが、お前を倒してでも俺は姫羅を奪う。俺にとって……姫羅は命よりも大事な相手だ」
「それ程までにこの女を……。いいだろう。己の愚かさをあの世で悔いるがいい。私の手で引導を渡してやる」
言ってることがいかに緊迫していても、(雪彦の最後のセリフを除けば)台本でもあったような調子だった。
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