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(ゴメン。……あ、でも………)
そう言いかけた瞬間、壁越しに、部下が雪彦を捕らえようとしていたのがはっきりと見えた。
弓弦は言葉を一気に変える。
(おしまい!!)
雪彦はそれを待っていた。
直後、無理矢理部下の腕を振りほどくと、そのまま音哉に鉄拳を食らわせた。
音哉は急所でも突かれたように倒れる。
しかし……
(スーッ………スーッ………)
実際には、あまりにリアルな寝息まで立てながらその場に寝転がっていた。
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