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しかし､彼がまさに向かおうとしたとき､もう1つの点がレーダーに飛び込む｡
さっきと同様､強い光を放っている｡
｢よってたかって……｣
弓弦はいよいよ殺気を巡らせ､猛然と点がある方向へ駆ける｡
その距離､およそ500m｡
走っても2分はかかろうかという距離である｡
それだけに､彼がまだ半分も走らないうちに､レーダーの点は激しく動く｡
しかしその動きは奇妙だった｡
見ると､飛び込んできた別の点が､さっきまでの点を､やはり次々と弾き飛ばしている｡
｢仲間?｣
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