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バイトに次ぐバイトが弓弦を絶え間なく襲う。
おかげで、少しの間は姫羅を巡る抗争には全く関われない。
「ああ、暇はないか……」
「どういうことだ?」
「ジョークに決まってるだろ…。こんなこと本気で言ったら自分の首が飛ぶぞ」
忙しすぎて、こんな方法でしかストレスも晴らせない。
「自分で決めたことだけど…やっぱり大変だな、『生きる』って…。誰かに毎日美味しく飯を食わせるなんて、なおさら並大抵のことじゃないな……」
だが、自分としては、そうするしかない。
その思いが彼の根気を最大限に引き出し、過酷な毎日に耐えさせてくれていた。
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