帝と不良王子と白騎士2人

4/23

27人が本棚に入れています
本棚に追加
/259ページ
彼は暇を縫って自分のトランシーバーを改良していた。 結果、自分が話したい人物とだけ電波を繋げられるようになっていた。 (無線からの音) 「じゃあ(雪彦)、紅薔薇王国にはもう戻らないの?」 「ああ、俺は紅薔薇王国を捨てる。二度と紅薔薇王国には戻らない。こちら側(の時空)で姫羅とひっそりと暮らす……」 雪彦が言った途端、弓弦は無線機から一旦耳を遠ざける。 「いくらなんでも、それは嘘じゃないかねぇ………」 少し笑いながら言うと、再び無線機を寄せる。
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加