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(………当分市内に潜伏する)
そうですか、そのほうがいいと思います。
弓弦は無線機の逆方向にいる透明人間に話した。
「まあ確認はするけどさ……」
弓弦は無線機をしまい、代わりに携帯を取り出して雪彦にかけた。
「もしもし」
「お前本当に紅薔薇王国を捨てるのか?」
「無理だな。理由その1、音哉が見逃すとは思えない。理由その2、王は俺だ」
「なんだ自覚はあるのか」
「つい最近の話だがな。でも……姫羅をこの不毛な抗争に巻き込みたくない」
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