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「それはそうだよな……」
「心配してくれてありがとう、それじゃまた」
電話が切れる。
「さて、出かけますか」
弓弦はそのままどこかへぶらついていった。
彼は仕事でやっているということもあってか、カメラを片手にあちこちを回る。
「ベイブリッジ……か」
昼には本牧にいた。
彼はかつて海水浴場があった埠頭に座り、眼前にかかる見事な橋を見て笑っていた。
彼にはちょうどよかった。
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