帝と不良王子と白騎士2人

11/23

27人が本棚に入れています
本棚に追加
/259ページ
「ああ、そうだけど」 朔夜はそう言って左手首を弓弦に見せる。 夕闇が迫り来るせいか、手首に鮮明に印された鮮やかな紋は、淡い白に光る。 自分を示すように。 「それで?これがどうかしたかい、兄さん?」 「知っておくべき事実がある」 「事実?………ああ」 朔夜は何かを思い出した。 「あのガキが言ってたような気がする。俺が白薔薇の王子だって?」 「そうだ。認めたくはなかろうが」 弓弦は心配するが、しかし、朔夜は思い切りは非常によい。
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加