帝と不良王子と白騎士2人

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自信なさそうに言う瑞樹に、弓弦は暗い空気も、何もかも断ち切るように告げる。 「分かってる。しょうがないことだろう」 「え………?」 「そうである以上、私にはどうにもできない……」 瑞樹は弓弦の心の一端をこの言葉に見たような気がした。 「ひょっとして……おじさんも雪彦みたいに…」 「根元は同じかな。本当はこんな面倒臭い抗争になんて関わりたくない。でも、やるしかない。……真実を掴むためには」 「真実………」 「それは異次元にある」
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