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いくつもの符号は爆発のエネルギーを吸収し、次第に合体・変質していく。
やがてそれはバイザー越しに白く光った。
量が少ないためあまり効いていないが、瑞樹は痛みがわずかなりとも引いていくのを感じた。
それも、普通の傷の痛みだけじゃなく、紅の因子の影響までも、緩和されていくのが。
ケガに関しては弓弦にも責任の一端があるだけに、彼はどう治すべきか分かっていた。
「そんな……白薔薇の薔薇水じゃないのに………」
意外すぎる結果に瑞樹はかえって当惑する。
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