嵐の前の静かでない時間

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やはり鏡にしては珍しい内容だった。 「シャングリラに行かないか?どうせ朔夜もいるだろうし」 「ほう?弟を確保するのか?」 「それもあるかな」 弓弦は確信する。 全てが動くと。 「分かった。お互い協力しよう。行くときになったら連絡するから、そのときに配下でも連れて行けばいい」 「ありがとう、こんなつまらない計画に協力させて」 そう言うと、鏡は嬉しそうに電話を切った。 しかし、その裏には、弓弦同様強い決意があった。
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