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「気が変わったよ」
弓弦は改まった表情で強く言う。
「薔薇の連中だな。お前らを生かしておく訳にはいかない」
「はぁ?」
この男たちの荒い声にも、弓弦は怯まない。
「ごまかすな」
弓弦の声は一層強くなる。
「バレたからにはしょうがない。片付けるぞ」
男たちは開き直ったように手を開く。
深紅の光とともに、男たちの手に剣が握られる。
しかし、それは弓弦の確信を強めただけだった。
「やはりな。ここで消えろ」
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