嵐の前の静かでない時間

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鏡にすれば、何としてでも「扉」は開かなければならない。 一方の弓弦も、その先の真実のためには、どうしても「時空の残想」を作り上げる必要があった。 それには、共通する人物……弓弦の妹弟が必要だった。 空が闇に染まりはじめる頃。 「ありがとうございました」 弓弦が写真屋でのバイトを終えて出てくる。 「さて……」 弓弦は直ちに携帯を取り出す。 勿論、かける相手は決まっている。
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