騒乱のシャングリラ

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「美織王子……!?」 「雪彦……。あーあ、とうとう見つかっちゃったな。この間、響たちを見かけたから、嫌な予感はしてたけど」 美織がいることに、雪彦は驚きを隠せなかった。 だが美織にはそれは不満だった。 (ビックリしないでよ、兄さん!弟がいるくらいで!) 「美織、知り合いか?」 (ピュン) そう言う朔夜に美織は紙を投げ付ける。 紙には「兄です」とあった。 一方、雪彦はそれに気づかないまま、美織に尋ねる。
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