騒乱のシャングリラ

9/13
前へ
/259ページ
次へ
「さて、打ち合わせ通りの場所でいいのかな?」 彼は懐から紙を取り出し、内容を確認。 「大丈夫だろう」 そう言って、同じく取り出していたダーツに紙を巻き付ける。 「ごめんね、雪彦」 彼はそのダーツを雪彦目掛けて軽く投げた。 ダーツはふわりと宙を舞うと、そのまま剣を持った雪彦の右腕に刺さった。 それは服に留まり、雪彦の意識には入らない。 その裏で弓弦は、剣を出した雪彦の考えを切り捨てる。
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加