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｢じゃあやるか｣
彼はそう言って､左手のガントレットのスイッチを押す｡
途端､彼の右手にヨーヨーが握られる｡
｢初回限定読者サービス､かな｣
低く呟くと､そのまま右腕を振りかぶる｡
眼光は鋭く男たちを刺している｡
｢Black Draw｣
その声とともに思いきりヨーヨーを投げ付ける｡
ヨーヨーが燕のように､低く鋭く宙を裂く｡
その周りを黒い何かがちらつく｡
｢はっ!｣
そして彼は勢いよくヨーヨーを引いた｡
(ギュルルルル………)
ヨーヨーが男たちの目の前で独楽のように舞う｡
それが弓弦の手元に戻り始めるそのとき……
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