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「弓弦………」 「ああ雪彦、どうした」 「誰と話している……?」 「鏡だよ」 鏡、と聞いて、雪彦は先刻の事件を思い出す。 「姫羅が……」 弓弦にとっては聞くまでもないことだった。 「ちょうど今どこか人里離れた所に連れていかれているらしい」 「…鏡から聞いたのか?」 「ああ。……悪いな」 弓弦自身が考えただけに、彼自身、後悔がない訳ではない。
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