Fragment

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そのとき、弓弦の意識に何かが飛び込む。 (だからか?) 残想のかけらは何故か激しく光っていた。 (………コイツは真実を語る) 一種の確信を胸に弓弦は言う。 「楓………というらしいが、奴がここに来た目的が分かったかもしれない」 「何だ……?」 弓弦にしても今ここで知ったことのため、詰まり気味に話す。 「姫羅を暗殺しろ、と……。勿論朔夜も。そんな命令かもしれない。枢機卿もとうとう思い切ったか?」
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