In Nagano's Home

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新宿駅に着く頃、弓弦は思い出したように携帯を手に取る。 (トゥルルル……ピッ) 「久しぶりだな」 「ああ。突然だが、お前の家は何処だ?街頭じゃできない話だ」 電話の向こうの男は、意外な要求に少し口をつぐむ。 「そんな大事なことか」 「ああ、妹の命に関わりかねないことでね」 妹、という言葉に男は反応した。 「そうなのか?」 「そう。だから、お前と2人で話がしたい」
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