In Nagano's Home

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「そうか。分かった。ちょうど菊名の(省略)にいる。意外だろう?」 「………ああ。わざわざそこから通勤ですか。意外だ、本当に」 「ハハハ、そうだろう。……じゃ、後で」 「ああ、恩に着るよ」 弓弦は微笑みながら電話を切る。 そしてラッシュで込み合う駅のホームに身を投じた。 山手線の車内で揉まれながら、どうにか渋谷に着くと、そのまま東横線のホームに駆け込む。 どうにか間に合った。 そして彼を乗せた特急は、神奈川方面へと彼を運んでいく。 しばらくして菊名に着くと、彼はそのまま指定されたポイントへ向かった。
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