In Nagano's Home

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男は聞き覚えがあるのか、ああ、と大きく頷く。 「お前の妹とか弟がここに来たのにも何か関わっているらしいからな」 「知ってたか」 「何となくね。私は敵ゆえ、詳しいことまでは知らないがな……」 「そうか」 「で、用件はこんなものか?」 男は確認するように言う。 「………言われて思い出した。来年のカレンダーが出来上がったぞ」 「お、注文よろしく」 「まあ紙はある」 弓弦はそう言ってパンフレットを取り出す。
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