In Nagano's Home

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「それにしても、ここじゃ家系がグチャグチャすぎる……。考えてみろ。お前はあの姫の兄。その姫の恋人は敵国の王…………」 「ちょっと待て」 弓弦は音哉の意外な発言に驚く。 「知ってたのか?」 「ここ最近の情報収集の中で気づいた。それを知ったときは驚いたがな……」 「そうか」 「だと、あの3人連合、すごい組み合わせだったな。たかだか一人捕らえるのにあの騒ぎとは……。なにしろ、王御自ら協力したわけだからな」 「まあ、今となっては笑えるな」 「いや、笑えはしないけどさ……」 2人揃って、いつの間にか和やかな雰囲気に浸っていた。
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