四者会談

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弓弦と音哉は電車で山梨へと向かっていた。 2人はまず菊名で横浜線に乗った後、八王子で「あずさ」に乗り換え、小淵沢を目指す。 特急なので、二人が座ったシートは隣同士だった。 「ところで何故、小淵沢なんかにあいつらが流れつくと予想できる?」 弓弦の言動に小さからぬ疑問を抱いていた音哉が尋ねる。 弓弦は何かが喉に引っ掛かったような声で答えた。 「『時空の残想』のかけら…だ。たぶん。あれの別の作用として、それが発する光を浴びた奴に、真実や未来を見せる……というものがある」
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