四者会談

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「なんとまあ興味深いモノだ」 音哉は軽く笑いながら呟く。 「だと、アレもそうか。あの暗殺部隊だか何だかも」 「その通り。尤も、これは誰が聞いてもびっくりすることは間違いないし、雪彦に至ってはすぐにどこかに走りだしていった。たぶん……俺の妹を拾って一緒に小淵沢に行くんだろう」 「じゃあ、俺らの目的はどうなる?」 「とりあえず、2人の護衛になるだろう。一応、小淵沢に逃げること自体、時間稼ぎと言えないでもないが、いつまでも逃げられるわけじゃないから」 「ふーん……そうか。まあ、王の命もかかってるからな」 音哉は呟くが、明るい顔は作れなかった。
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