四者会談

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「じゃ、お願いします」 そう言って弓弦と音哉が乗ると、すぐに車はエンジンを吹かし、4人を乗せてホテルへと向かった。 そして、ほどなくして目的地に着いた。 「着いたぞ」 (バタン) 「…………もう着いたのね」 運転手の声とともに3人がめいめいにドアを閉めた音で、助手席に乗っていた女性が目を覚ます。 「取り敢えず……どうにか、なるの?これで……」 (バタン……) 些か不安を感じながらも、彼女もドアを閉め、3人の後を追った。 それ以前に、彼女の目の前にいるのが「1人」ではなく「3人」であることが、すごく気になっていた。 寝ていたせいで、到着直前に兄と彼の友人が乗ったことに気づいていなかったのだ。
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