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「さて、入ろうか」
(ガチャッ)
(ギィィ…………)
雪彦は鍵をゆっくりと回し、重たそうなドアを押し開けて、中へ入っていく。
残り3人も続いた。
「とりあえず――」
直後、弓弦が切り出す。
「楓と雅晴の動向が分かる奴はいるか?」
彼らしい、自分以外には意味を推し測り難い言い口。
但し、今回は少しやり過ぎた。
「雅晴と言っても分かるわけないだろ」
それを察してか、同じく雅晴を知る音哉がブレーキをかける。
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