四者会談

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「汚い連中だ……」 「全くだ」 男たちは異口同音といった感じで批判をぶつける。 「こうなれば……」 そして、雪彦は憤りが滲みきった声で口走る……。 「ダブルスピークになるが………… 紅薔薇の王として、俺が姫羅を『保護』する。 みんな、協力してくれ……」 事態が事態だった。 それ故の言葉だった。 それ故に、静寂がワンルームをたちどころに覆った。 「保護……」 音が途切れた中で、姫羅が震えそうな声で囁く。
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