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「汚い連中だ……」
「全くだ」
男たちは異口同音といった感じで批判をぶつける。
「こうなれば……」
そして、雪彦は憤りが滲みきった声で口走る……。
「ダブルスピークになるが…………
紅薔薇の王として、俺が姫羅を『保護』する。
みんな、協力してくれ……」
事態が事態だった。
それ故の言葉だった。
それ故に、静寂がワンルームをたちどころに覆った。
「保護……」
音が途切れた中で、姫羅が震えそうな声で囁く。
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