27人が本棚に入れています
本棚に追加
/259ページ
ある日曜。
弓弦は心なしか、港の見える丘公園の南側にある、ローズガーデンにいた。
そこは数えることなど到底無理な数の薔薇やその他諸々の花がちりばめられていることで相当有名である。
弓弦はローズガーデンの噴水広場にいる。
彼がふと目を横に向けると、そこにある薔薇たちの中にたった1つ、普通ならまず見かけなどしない、黒い薔薇が誇らしく伸びている。
それは脇にある白く大きな薔薇と交わり、茎が絡まっていた。
また、ここが横浜だからか、彼のヘッドフォンの中には……
最初のコメントを投稿しよう!