ハーバービュー・パークの衝動

3/9

27人が本棚に入れています
本棚に追加
/259ページ
「あなたと二人で来た丘は、港が見える丘。 色あせた桜、唯一つ、淋しく咲いていた………」 一昔前の歌謡曲が小さく流れてくる。 弓弦はそれに耳を任せながら、じっと入口を見る。 バイザーは下りており、レーダーはしっかり動いている。 やがて2つの点が近づいてきた。 そのうち1つは前のように、白い光を強く放っている。 また、外れにももう1つ点があるのが分かった。 「またか」 弓弦が呟く頃、2つの点が入ってきた。
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加