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それは20代と思われる、若いカップルだった。
背は女のほうは普通だが、男のほうは相当な長身だった。
弓弦はこのカップルを度々見かけていた。
何か、自分に近いものを薄々感じながら。
それは、ブランド物のワンピースを着て、ブランド物のバッグを持って現れた女からのものだった。
弓弦には、彼女の可愛らしい容姿から服装や持ち物まで、何もかもに見覚えがあった。
たまたま見かけたからじゃなく。
そんな中………
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