ハーバービュー・パークの衝動

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この際仕方がなかった。 「姫羅っ!!」 何を思ったのか、弓弦は急に走り出す。 しかし野次馬の山に阻まれ、なかなか進めない。 それに切り結ぶ2人もこの声に全く気づかない。 片方は気づく必要もないのだが。 「どけっ!」 弓弦は必死に群集を掻き分ける。 しかしもう遅かった。 あまりに群集の層が厚すぎたせいで、彼がドームに辿り着いた頃には、姫羅の姿はもうなかった。
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