黒を知る紅

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しかしやがて点は止まった。 どこかに入ったのだろう。 だがその頃には弓弦もその近くにいた。 彼は低くまで高度を調整すると、黒雲を回収する。 途端、落下が始まる。 (ストン) 彼は体操選手のように体の向きを見事に変え、着地した。 そして目の前の建物の階段を勢いよく上がっていった。 (カツカツカツカツ!) 足音がどこかの部屋に確実に近づいてくる。 そこにいた男が1人それに気づくような気配を見せる。 それはあの2人の仲間だと、弓弦はレーダーで気づいた。
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