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｢白の姫と王子､そして黒の帝の気が交わる時､全てが始まるだろう｣
周囲はざわめく｡
弓弦の存在も､碑文の存在も､この場ではこの2人しか知らなかったから｡
(ナンデストー!?)
(破滅しないよな……?)
混乱はもし麻酔が切れていれば姫羅が間違いなく起きるレベルにまで広がる｡
一触即発とでも言ってよかった｡
｢騒ぐな｡今あの姫が起きでもしたら全てが破綻する｡これ以上騒ぐなら斬る｣
(は………はっ!)
音哉の警告でようやく収まる｡
しかしここまでの会話の意味は彼らには理解できないままだった｡
だが弓弦や音哉にとってはそれでよかった｡
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