惨劇を後ろに

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「………雪彦がお前を本気で好きになる訳がない」 静寂を断つように、音哉の棘ばかりが目立つ声が飛ぶ。 ただ、弓弦はこれには反発したくもなった。 いや、音哉が赤の他人なら、間違いなく反駁していた。 彼は昔見たロボットアニメを思い出していた。 それに出るパイロット2人と同じだからだ。 しかし、それでも、約束は破れないからと、黙ったままでいる。 間もなく弓弦は響に尋ねる。
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