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「その、雪彦、というのが?」
「そうですね。ちょうど今、まだ鏡と斬り結んでいる所でしょうが」
一瞬、弓弦の口の動きが消える。
同時に、私は白薔薇の姫じゃない、おかしなこと言わないで、と、不条理がまた1つ飛んでくる。
「………いいのかこれで?」
「彼らに聞いてください」
弓弦はこのカップルに呆れそうになっていた。
1等の宝くじが風で飛んでいっても、そのままそれを放ったらかしにする奴なんているか?
操り人形となっている雲なんてあるのか?
……ちょうどその後ろでは地獄絵図作成の準備の真っ最中。
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