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が、またも不条理が飛んできた。
「……お前から弟王子の居場所を聞き出そうと思ったのに、あてが外れたわ」
気づけ。
最もあてになる奴がすぐ近くに座っていることぐらい。
さらに続く。
「白薔薇族の王家で生き残っているのは、お前と弟王子だけだ」
いや、さっき兄帝と話していたじゃないか。
その兄帝はその裏の複雑な事情を思って苦笑していた。
もうすぐ妹の背中に血の滝ができるのに。
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