惨劇を後ろに

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「少しは記憶を取り戻したかな、白薔薇の姫」 これこそ、音哉の本音。 そして弓弦もそれを望んでいる。 碑文の意味を見届けるには。 そんな頃、姫羅の周りに白いものが漂う。 それこそ聖香だった。 「……何故……聖香が……?コントロールできるのか……?いや、まさか……それにこれは……」 目の前の光景に音哉は驚き、鞭を落とす。 だがそれも結局演技でしかない。 コトン…… そう、それが合図。
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