惨劇を後ろに

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(さすがは黒薔薇の帝だな。黒聖香の力、見せてもらったぞ……。あまりに恐ろしいものだったが) 音哉は弓弦を見て頷く。 (大丈夫だ。お前の妹を殺しなんかしないよ) 眼でそう伝えると、そのまま一気に姫羅の首を絞めにかかった。 苦しみに喘ぐ彼女をよそに、大量の聖香が溢れ出る。 音哉の「顔は」ますます狂気じみた笑いに満ちていた。 それが2、3分続いた頃。 「……殺す気ですか!?」 音哉の部下が彼を姫羅から引き離す。 3人が一気にそれぞれの苦しみから解放される。
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