惨劇を後ろに

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その先には、例の黒い手が伸び… (パシッ) 同様につまんでみせた。 その先の見ず知らずの人影に、瑞樹は首を傾げる。 「あの人、誰?」 「別にいいだろ!閑話休題!」 自分から横道に逸れたってのに。 その先の人影はペンをしまうと、再びフェイスガードで顔を隠し、それから紙を開く。 そこにはこうあった。 「お前は妹を守ってやってくれ」 彼は声に出さぬまま読むと、そのまま左手を翳す。 紫雷とともにガントレットが左手に装着される。
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