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「姫羅っ!」
やっと来た男・雪彦は即座に、音哉や弓弦には目もくれず、姫羅の下へ駆け寄る。
気づけなかったとはいえ、さっきまで散々放っていたとは思えない様子だった。
「姫羅……すまない」
そう呟き、冷たくかかる枷を外しにかかる。
音哉が躊躇い気味に止め、弓弦がカップルの愛を音哉以上に疑う中で。
だから……
「何故姫羅を拷問した!いくらお前でも許さない!!」
これに弓弦は誰よりも深い怒りを込め、噛み付いた。
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