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「許せないのはお前だ」
彼はクローを鋭く突き付け、ゆっくりと立ち上がる。
舌戦。
「何だと!?お前が誰かは知らないが、お前には恋人が目の前で拷問されるのが許せるのか!!」
「許せるさ。たとえ妹であろうと、友人の頼みとあれば認めざるを得ないね。正直、この世を揺るがす事態が裏にあるから」
「お前……それでも人間か!」
「それはお前だろう、雪彦!!何故全体を見ようとしない!」
「……っ!何故俺を知って……」
その妹は完全に置き去りにされていた。
さすがに音哉はこの口論に話題がシフトするのを危惧しだした。
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