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音哉は気が動転しそうになった。
しかし、そこは彼。
友たる帝の意見を聞くだけの度量はちゃんとあった。
「分かった。また何かあったら呼んでくれ。私もそうさせてもらうが」
「ありがとう、音哉」
会話が終わると、音哉は急に道を開ける。
その前を雪彦が通り過ぎる。
しばらくして、音哉が思わず「待てっ!」と言う頃には、弓弦は窓に向かって丁寧にお辞儀をしていた。
そして弓弦たちはそのままどこかの広場に向かう。
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