Restart Point

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「相当暗い過去だな……」 雪彦は自分のことのように小さく呟く。 実際、この間から突然、別のことながらも暗い現実に襲われはじめたから。 と、そんなとき。 「着きましたよ」 運転手が急に言う。 弓弦が外を見ると、確かにごく普通のアパートがそこにあった。 「ありがとうございました」 お代を払った雪彦はそう言うと、即座にアパートへ走り出す。 「ま、待て……」 弓弦は慌てて後を追った。
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