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それから数分後､雪彦はいかにもな電気自動車に乗って現れる｡
｢さて､何処だ?｣
雪彦が､姫羅とともに後ろにいる雪弦に聞く｡
しかしそれは雪彦が耳を疑うものだった｡
｢横浜ベイシェラトンホテル&タワーズだな｣
この不思議な発言に雪彦は困惑しながらも､一応車を走らせる｡
しかしどうも不思議でならなかった｡
｢それは願ってもない事だが……何故そうした?｣
｢お前ならそうすると思って｣
｢何故分かる?｣
｢何度も見かけたんだよ｡そのホテルの前でもね｣
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