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弓弦は一旦整理をつける。
真実を告げる以上は。
「そういえば妹が泊まりたいって言ってたよなー……」
「妹?」
雪彦は一度は聞き返す。
しかし、その発言の意味に、次第に体が震えた。
「お前……まさか!」
「そう」
弓弦は静かにフェイスガードを外して言う。
「私は姫羅の兄でね。知らなかっただろ?」
雪彦は突然頭が砕けるような衝撃を受ける。
彼女に弟がいるとは知っていたものの、まさか兄がいるとは思わなかったから。
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