明かされる真実

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衝撃の連続に凍りつく雪彦を見据えながら、弓弦は続ける。 「私は聖香なんか使えないよ?でもその代わり……」 「その代わり……?」 「黒聖香が使える。量で言えば姫羅の聖香の7倍かな。黒聖香は聖香の対なる物質。そして、彼女や弟じゃない、普通の騎士が受ければ、その中の聖香と出会い、瞬く間に大爆発が起こる。勿論、普通の聖香に当てても同じだ」 「じゃあ、姫羅や弟王子だと……」 「そう。それに、こんな碑文がある」 「碑文………」 雪彦が息を呑む中、弓弦はやけに格調高く言う。 「白の姫と王子、そして黒の帝の気が交わる時、全てが始まるだろう」
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