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雪彦は本当に分からない。
しかし、真実を知る者の口は剃刀の刃よりも鋭く、冷たい。
「しらばっくれるな。……それとも本当に知らないのか?」
「し、知らないよ」
「じゃあ教えよう」
弓弦の眼はさらに鋭さを増していた。
「お前だよ」
「なっ!!俺が王だと!?」
「ごめん、多分誰も知らないと思うよ。でもね、そうなんだよ。そうそう、それで思い出したけど……」
「何だ!?」
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