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「お前いくつ?」
「28だが……」
「そうか、妹は8つ下だな」
「え?23だと言ってたが?」
「本人の数え間違いだろう。さっき兄だと言ったが、私は22だしな…。音哉より下だ。ついでに弟は15だぞ?なのに何処をほっつき歩いてんだか……。せっかく飛び級で高校を卒業したというのに………」
最後は話は多少逸れたが、それでもなお、数々の、自分でさえ知らなかった事実に、雪彦は整理さえままならない。
特に、自分が紅薔薇の王だとは、いつになっても信じられそうになかった。
しかし何故か弓弦の言葉に強く背中を押されたような気がした。
「あ、そうだ」
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