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「よし」
彼は気を緩めずに、ローズガーデンの下にそびえる壁に紫雷を伸ばし、捉える。
そのまま一気に上っていった。
そして辿り着いたとき……
フッと壁が消える。
弓弦はそんなところにやってきていた。
むろん、響と鏡もこれに気づく。
「あ、弓弦さん」
「弓弦?誰だそりゃ?」
「知らないのか?黒薔薇の帝だ」
「は!?狂ったか響!!そんなの……」
突如現れた弓弦を前に鏡が言いかけたとき。
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